ファイル交換ソフト(P2Pソフト)を介した情報流出事故が2件明らかとなった。大阪市交通局からは痴漢の加害者、被害者など顧客305名の個人情報が、また神戸市では、生活保護受給者の情報が流出した。
■ 大阪市交通局、顧客305名の個人情報と業務ファイル流出
大阪市交通局は7日、同局職員の自宅にある個人用パソコンがウイルスに感染し、パソコン内に保存されていた顧客情報と業務関連ファイルがインターネット上に流出していたと発表した。流出が判明したのは6日。同局によると、流出した個人情報は305名分の氏名、住所、電話番号など。報道によると、市営地下鉄なかもず駅(堺市北区)の職員(48)が同駅のパソコンから1,000件以上の内部文書をメモリーカードに記録して持ち出し、今月初め、自宅のパソコンに保存。ファイル交換ソフトを介して流出した。文書には、市営地下鉄で発生したトラブルに関係した乗客の個人情報が含まれており、痴漢の加害者、被害者双方の氏名、住所、電話番号も書かれていた。同局では、業務関連ファイル等の無断持ち出しを禁止していた。
・お客さま情報の流出に関するお詫びとお知らせ(大阪市交通局)
http://www.kotsu.city.osaka.jp/news/houdouhappyou/18/061207.html
■ 神戸市、生活保護受給者1名の情報流出
神戸市は5日、生活保護を受給している女性の個人情報がWinny(ウィニー)を介して流出したと発表した。流出したのは生活保護受給者1名の記録で、氏名や申請理由、生活暦などが含まれている。同市の区役所に勤める女性職員(51歳)が仕事に利用していた個人用パソコンから流出したもので、同パソコンを自宅に持ち帰ったところ家族がWinnyをインストールし、ウイルスに感染したとみられる。女性職員は、このパソコンを他の職員と共同で利用していた。流出は、11月20日に総務省からの連絡で明らかとなった。
・神戸市
http://www.city.kobe.jp/
(2006/12/11 ネットセキュリティニュース)