ネットを使った詐欺などの犯罪が横行している。売買者なりすましによる詐欺(売買者になりすまして商品や代金を騙し取る)、虚偽の書き込みによる詐欺(代金を受け取って商品を送らない、受け取った商品の代金を払わない)、盗品や違法商品の販売など、犯行の手口はさまざまだ。
■ ヤフーの業務委託先元社員がヤフオクの詐欺容疑で逮捕
「Yahoo!オークション」に出品された旅行券を騙し取ったとして、岐阜県警は25日までに、ヤフーの業務委託先元社員の男(23歳)を詐欺容疑で逮捕した。男はヤフーの業務中に知った出品者のメールアドレスを使って落札者になりすまし、岐阜県可児市の男性から旅行券(9万円相当)を騙し取った疑いがもたれている。ヤフーによれば、逮捕された業務委託先元社員は、2006年2月から10月まで同社社内でカスタマーサポート業務に従事していた。この際、業務上知り得た情報を悪用し、同4月30日から7月28日の間に落札された19件のオークションで詐欺を行ったとみられ、被害金額は合計145万2,310円にものぼるという。同社は引き続き警察の捜査に全面的に協力、事態の解明に努めていくとしている。
・当社の元業務委託先社員の逮捕について(ヤフー)
http://pr.yahoo.co.jp/release/2007/0125a.html
■ 虚偽の書き込みで現金を騙し取った中3女子、書類送検
ネット上の掲示板に虚偽の書き込みをし、代金を騙し取ったとして、高松南署などは18日までに、詐欺の疑いで仙台市の公立中学3年の女子生徒を高松地検に書類送検した。報道によると、この女子生徒は昨年7月にネット上の個人売買の掲示板に「アニメのDVD譲ります」と虚偽の情報を書き込み、高松市の大学生などから計4万円をだまし取った疑いがもたれている。女子生徒は、偽名登録できるフリーメールを連絡に使用していた。
■ 盗品工具のネット販売で売り上げ2億円、古物商ら23人逮捕
盗まれた電動工具をネットオークションで販売したとして、大阪府警と奈良県警は19日までに、盗品等有償譲り受け容疑で大阪市の古物商と家族ら7人を、窃盗容疑で堺市の運転手ら16人を逮捕した。報道によれば、古物商らは昨年8月に堺市の運転手らから盗んだ発電機や高圧洗浄器(約290万円相当)を34万円で買い取り、ネット上で販売した。盗品は深夜に店に持ち込まれ、製造番号を削り取るなどして出品していた。古物商らは、同様の手口で2004年8月からの2年間に、盗品6,500点以上をネットオークションに出品、約2億円を売り上げたとみられている。
(2007/01/26 ネットセキュリティニュース)