マイクロソフトは19日、1月の月例セキュリティパッチの適用により「Excel 2000」に不具合が起こる問題に対処するため、Excel 2000向けのセキュリティ更新を再リリースした。
問題が起こっていたのは、10日に公開された月例セキュリティパッチの一部、「Microsoft Excel の脆弱性により、リモートでコードが実行される (927198) (MS07-002)」の Excel 2000 向け修正プログラム。この適用により、特定のファイルが開けなくなるなどの問題が報告されていた。同社ではこの問題に関する技術情報を12日に公開、無償だが閲覧のみの「Excel Viewer 2003」、あるいは有償の「Excel 2002」「Excel 2003」の利用を回避策としてあげていた。
当該脆弱性は、深刻度の最も高い「緊急」レベル。報告されていた不具合のために、やむをえず修正プログラムの適用を見送っていた Excel 2000 ユーザーは、できるだけ早急に再リリース版の更新プログラムを適用しておきたい。更新プログラムのダウンロードは、「Office Update」から行うことができる。また、再リリース版(MS07-002 V2)は、月例パッチで配布されたオリジナル版(MS07-002)のインストールの有無に関わらず、インストールすることが可能だ。
(2007/01/22 ネットセキュリティニュース)
■MS07-002 : Excel の重要な更新(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/security/bulletins/ms07-002e.mspx
■Microsoft Excel の脆弱性により、リモートでコードが実行される (927198)(MS07-002)(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms07-002.mspx
■サポート技術情報 931183 (マイクロソフト)
http://support.microsoft.com/kb/931183
■Office Update(マイクロソフト)
http://office.microsoft.com/officeupdate/maincatalog.aspx?lc=ja-jp
■MS07-002 の再リリース (2007/01/19) (マイクロソフト 日本のセキュリティブログ)チームの Blog
http://www.exconn.net/Blogs/team02/archive/2007/01/19/16707.aspx
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