信販大手のジャックス(東京都渋谷区)は20日、クレジットカード会員約15万名分の個人情報が流出し、うち49名分の情報が詐欺グループにより不正に使われたと発表した。
発表によると、2006年6月にJACCSカード会員の個人情報を悪用したネット通販の詐欺事件が発覚。捜査の結果、当該データを詐欺グループに売り渡したとして、大日本印刷(東京都新宿区)の業務委託先元社員が今月1日に逮捕された。
大日本印刷によれば、当該元社員はジャックスの販促用ダイレクトメールの作成を受託していた同社で、2006年3月まで販促用DMを取り扱う電算処理室に勤務していた。この際、データを不正に記憶媒体に書き出し、密かに持ち出したとみられる。
当該元社員が持ち出した会員情報は15万件。ジャックスによると、これまでに49会員、667万2,989円の被害が発生している。流出した会員情報には、カード番号、有効期限、氏名、性別、生年月日、郵便番号、住所、電話番号が含まれていた。
流出の可能性があるのは、2005年2月までに入会し、生年月日が1935年6月25日~1975年2月27日で、2005年2月時点で神奈川以北の地域(北海道、東北6県、関東1都6県)に居住していた会員。ジャックスでは、流出の可能性がある会員に対し、書面で謝罪するとともに、使用可能なカードを保持する会員に新しいカード番号を発行するとしている。
(2007/02/21ネットセキュリティニュース)
■業務委託先からの個人情報流出に関するお詫びとお知らせ(ジャックス)
http://www.jaccs.co.jp/emerge/detail4.html
■個人情報流出に関するお詫びとお知らせ(大日本印刷)
http://www.dnp.co.jp/importance070220.html