朝日新聞社は1日、東京本社編集局写真センター員で新潟総局に駐在していたカメラマン(46歳)が、読売新聞社のホームページ(HP)「YOMIURI ONLINE」に掲載された記事を盗用していたと発表。同日夜、記者会見を開き「記者倫理に著しく反する行為であり、読者の信頼を裏切ることになり誠に申し訳ありませんでした」と謝罪した。
問題の記事は、1月30日付夕刊に掲載された、富山県の「かんもち」作りの様子を伝える『寒風になびく もちすだれ』という写真記事。31日未明に『寒風にさらし「かんもち」作り最盛期 富山・立山』という見出しで朝日新聞社のHP「asahi.com」に掲載されたが、その直後に「YOMIURI ONLINE」1月27日付の記事『寒風で育つ「かんもち」』と内容が酷似しているとの声が、ブロガーから上がった。「asahi.com」の記事は、掲載写真と取材先のコメント内容こそ違うが、あとは語順を入れ替えたり一部を削除しただけで、ほとんど同一の内容だった。
ニュースサイト「J-CASTニュース」からの指摘を受け、朝日新聞社がカメラマンから事情を聴取したところ、HPの記事を参考にしたと説明し盗用を認めたという。同社は、同日付でカメラマンを管理本部付とし、調査したうえでカメラマンと関係者を厳正に処分するとしている。
(2007/02/02 ネットセキュリティニュース)
■asahi.com(朝日新聞)
http://www.asahi.com/
■YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/