NHK札幌放送局は2日、映像制作などのNHK北海道ビジョン(本社:札幌市中央区)が契約している制作会社社員が、1,269名分の個人情報を含むノートパソコンを紛失したと発表した。当該パソコンは4日に発見された。
一時紛失したパソコンは、同局内に限り使用を許可されている札幌放送局所有のノートパソコンで、当該社員が局の番組制作のために無断で局外に持ち出していた。持ち出しと紛失の事実は3月1日に判明した。当該パソコンには、「NHKのど自慢」出場者など1,269名分の氏名や住所、電話番号などが記録されていた。2日に警察へ紛失届けを提出し、捜索を続けていたところ、4日に当該パソコンが宅配便で同局に送付された。差出人欄には「NHK」とだけ書いてあったという。
当該パソコンには起動時のパスワード設定などのセキュリティ対策がとられており、コンピューターの管理情報を見る限り、個人情報が流出した可能性は少ないという。同局は詳細な調査を専門機関に依頼している。
同局は関係者には謝罪と事情説明を行っている。また、関連団体も含めて改めて個人情報管理の再点検を行うなど、再発防止に努めていくとしている。
(2007/03/06 ネットセキュリティニュース)
■個人情報を含むパソコンの紛失について(NHK札幌放送局、NHK北海道ビジョン)
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/otherpress/070302.html
■紛失パソコン発見についてのお知らせ(NHK札幌放送局、NHK北海道ビジョン)
http://www3.nhk.or.jp/pr/keiei/otherpress/070304.html