大阪府と厚生労働省は20日、インターネットで強壮効果をうたい、清涼飲料水として販売されていた健康食品「Newピアリス」から、未承認医薬品成分「カルボデナフィル」が検出されたと発表した。
カルボデナフィルはED薬「バイアグラ」として知られる「シルデナフィル」と似た化学構造をもつ物質で、頭痛、ほてり、視覚障害等の類似の副作用のおそれがある。また、高血圧や狭心症の薬と併用すると降圧作用が増強し過度に血圧を下げることがあり、購入者に使用しないよう注意を呼びかけている。
当該製品は、府が実施した買い上げ検査で判明したもので、清涼飲料水ではなく無承認無許可医薬品に該当する。府は昨年12月6日、販売業者の東漢堂本舗(大阪市中央区)に対し、検出された成分が医薬品成分に該当するか判断できるまで製品の販売を自粛するよう要請。同社からは今年1月10日に、昨年12月14日に販売を中止し事業を廃止したとの報告を受け、ホームページが閉鎖されていることを確認した。が、インターネット上では現在も当該製品を販売する業者が多数あり、府は販売業者に対して販売中止と市場からの回収を指示する予定。
(2007/04/23 ネットセキュリティニュース)
・医薬品成分が検出された健康食品について(大阪府)
http://www.pref.osaka.jp/fumin/html/12616.html
・医薬品成分(カルボデナフィル)を含有するいわゆる健康食品(無承認無許可医薬品)の発見について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/04/h0420-4.html
・健康食品関連情報(大阪府)
http://www.pref.osaka.jp/yakumu/ryutsu/harmful/houdou1.htm
・「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)
http://hfnet.nih.go.jp/