証券取引等監視委員会は25日、インターネットで投資情報を提供する投資顧問会社ファイナンシャル・リーダー(東京都杉並区)が、ホームページやメールに虚偽の助言実績を掲載したとして、同社を投資顧問業規制法違反で処分するよう金融庁に勧告した。
同社は2004年8月25日以降、「黄金のポートフォリオ」「勝つ為の投資研究所」「パワー投資研究所」という3種類のホームページを順次公開。同社が顧客に対して推奨した銘柄の一部として、過去に紹介した銘柄の一覧を掲載していたが、証券監視委の調べでは半分は助言を行った実績がまったくなく、4分の1は同社が買いを推奨したとする日に助言を行っていなかったことが判明した。
同社が顧客に送付したメールでは、80~99%の勝率や170~240%の株価上昇率をうたい、助言に従った取引で最大で8,610万円の利益が出たとする複数の取引事例を記載。より高額な報酬が見込める契約への変更を勧誘していたが、実際には当該メールに記載された助言の実績はなかった。
証券監視委は、これらは著しく事実と異なる広告であり、投資顧問業規制法第13条第2項(広告等の規制)に違反するとしている。
(2007/05/29 ネットセキュリティニュース)
■ファイナンシャル・リーダー株式会社に対する検査結果に基づく勧告について(証券取引等監視委員会)
http://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2007/2007/20070525.htm
■投資顧問業規制法(有価証券に係る投資顧問業の規制等に関する法律)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S61/S61HO074.html
■ファイナンシャル・リーダー
http://www.financialleader.jp/japan/
・黄金のポートフォリオ
http://www.golden-p.jp/
・勝つ為の投資研究所
http://www.katsuken.jp/
・パワー投資研究所
http://www.powerinvest.jp/
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