化粧品「ドモホルンリンクル」で知られ、医薬品および化粧品などを製造販売する再春館製薬所(熊本県益城町)は2日、同社ホームページ(以下HP)に外部から不正なアクセスを受け、専用HPから無料お試しセットおよび無料試供薬の請求や購入を行った顧客の情報約14万名分が流出したおそれがあると発表した。
流出した可能性のある情報は、当該顧客のうち約14万名分のメールアドレスのほか、約3万名分のユーザーIDとパスワード(うち400名については氏名含む)。さらに3名が電話番号を閲覧されたおそれがある。クレジットカード番号や口座番号、その他情報は閲覧されていない。
不正アクセスは今月1日に実施した同社の定例システムチェックで発覚した。先月30日午前から5月1日午前にかけて、当該HPへのアクセス数が通常の10倍以上に達していることを確認し、当該HPを閉鎖。アクセス履歴より、中国に置かれたサーバから不正アクセスを受けたことが判明した。同社は翌2日に熊本県警に不正アクセス禁止法違反などで被害届けを提出。現在事実関係の詳細を調査するとともに、当該顧客に対して、連絡する準備を進めている。また、顧客向けの連絡窓口としてフリーダイヤルを公開している。
(2007/05/07 ネットセキュリティニュース)
■再春館製薬所
http://www.saishunkan.co.jp/