ファイル交換ソフト(P2Pソフト)のBitTorrent(ビットトレント)を使って、インターネット上で映画を無断配信した男が18日、香港最高裁で懲役3か月の有罪判決を受けた。
全米映画協会(MPAA)によると、有罪判決を受けたのは、”Big Crook”と名乗る38歳の無職の男。男は、「Daredevil(邦題:デアデビル)」などMPAAの会員企業の3作品について違法配信を試みたとして、2005年1月に摘発され、ネットを通じた違法配信による著作権侵害行為では、香港初となる訴訟が行なわれていた。今回の判決では、3つの訴訟に対してそれぞれ懲役3か月が言い渡された。
MPAAの発表によると、ネット上で配布された映画の違法コピーにより各映画会社が被った損害総額は、2005年には全世界で総額60億ドル以上にのぼるという。MPAAでは、2004年11月からP2Pソフトを利用して映画の違法配布や入手を行なっているユーザーに対し、法的措置を働きかけてきた。BitTorrentを利用した違法配信で、ユーザーに対して有罪判決が出されたのは世界初のことだという。
(2007/05/24 ネットセキュリティニュース)
■リリース(英文)[PDF](MPAA)
・香港の最高裁、世界で初めてBITTORENTの著作権侵害を認める
http://www.mpaa.org/press_releases/hk-btappealrel_may18_2007.pdf