鹿児島県指宿市役所は4日、不正アクセスにより何者かに改ざんされた同市役所のホームページ(HP)が復旧したと発表した。
先月25日午前11時20分頃、同市役所企画課の女性職員が当該HPを開いたところ、トップページの左上に「Devil Code」と表示された。調査の結果、ウイルスが確認されたため、同市ではウイルス駆除とパスワードの変更を行い、20分後に復旧した。28日午後には当該HPを閉鎖し、30日に不正アクセス禁止法違反容疑で指宿署に被害届けを提出。他に改ざんされたページがないかを確認した上で、今月4日に復旧した。
HPサーバーは東京都内のレンタルサーバー会社のサーバーを利用しているが、市の内部情報は庁舎内のサーバーに保存していたため、市民の個人情報などの流出はないという。
不正アクセスによる犯罪が相次ぐなか、公共機関のHPも攻撃対象となっている。4月には大阪府のHPでも不正アクセスによる改ざんがあり、完全復旧まで2週間を要した。熊本県植木町では5月中旬、図書館予約検索システムが不正アクセスにより2週間のサービス停止に追い込まれている。
(2007/06/06 ネットセキュリティニュース)
■市公式ホームページ公開の再開について(指宿市)
http://www.city.ibusuki.lg.jp/modules/news/article.php?storyid=75
■大阪府HPへの不正アクセス
・大阪府ホームページの障害発生について(大阪府)
http://www.pref.osaka.jp/fumin/html/12667.html
・大阪府ホームページの復旧予定について(大阪府)
http://www.pref.osaka.jp/fumin/html/15782.html
■熊本県植木町の図書館webサーバへの不正アクセス
・植木町ネットワーク障害の発生について(植木町)
http://www.town.ueki.kumamoto.jp/press/press-20070518/index.html
・植木町図書館予約検索システム復旧のお知らせ(植木町)
http://www.town.ueki.kumamoto.jp/press/press-20070530/index.html