家電などのツインバード工業(本社:新潟県燕市)は12日、同社の「防水SDオーディオプレーヤー SD ZABADY」の一部にウイルスが混入している可能性があると発表した。該当する製品は製造番号「HA7E211」の製品で、製造番号は本体裏の電池をはずした場所に表示されている。
混入したのはマイクロソフト名「WORM_AGENT.WMI」(旧名:TROJ_AGENT.PRS)というトロイの木馬で、パソコンに接続するとシステムに自分自身をインストールするほか、ファイルをダウンロードするために、特定のWebサイトにアクセスする。さらに、リムーバブルドライブに自分自身をコピーするため、感染したパソコンからUSBメモリなどを介して二次感染するおそれもある。感染経路は調査中だが、製造工場の組立工程で混入した可能性が高い。
同社では該当製品の購入者に対して、ホームページでウイルス感染の確認と駆除を呼びかけている。パソコンにまだ接続していない場合は、製品の返送を受けて同社でウイルス感染の確認を行う。すでにパソコンに接続してしまった場合については、トレンドマイクロが提供するウイルス専用の駆除ツールの入手方法を案内している。
(2007/07/17 ネットセキュリティニュース)
■AV-J369 防水SDオーディオプレーヤー ウイルス感染に関するお詫びとお願い(ツインバード工業)
http://www.twinbird.jp/docs/osirase/20070712/index.html
■WORM_AGENT.WMI(トレンドマイクロ)
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM_AGENT.WMI
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