兵庫県警生活経済課、同生活安全企画課と灘署、長田署は5月29日、自らが運営するホームページを通じて、権利者に無断で複製したコンピュータソフトを販売していた横浜市の無職の男(40歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕し、7月10日、神戸地検に送致した。男は、約7年間で7,000人に対し5,600万円を売り上げたと供述している。
コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によると、男は2006年12月から今年5月までの間、「Adobe Acrobat 8 Professional」「JUST Suite 2007特別優待版」「デジタウン東京都練馬区」などの海賊版を3名に対し郵送で販売していた。また、家宅捜索で「ジャストホーム3家計簿パック」など5種類のソフトの海賊版が男の自宅から見つかっている。
男は、自ら運営するホームページ「Don-Red-horse」で、約3,000タイトルの海賊版を販売。当初はネットオークションを利用していたが、サイト開設後は、それまでの顧客にメールを送ってサイトへ誘導していた。また、掲示板などで宣伝活動も行っていた。男は、海賊版を作成するために、正規品ソフトだけでなく、ファイル交換ソフトShare(シャレ、シェア)を通じて入手したソフトも利用したと供述している。本件については、2006年2月に著作権法違反容疑で逮捕された男が、海賊版をこの男から購入したと供述したことが捜査の端緒となった。
(2007/07/12 ネットセキュリティニュース)
■「Share」で入手のソフトを複製し販売、男性を送致(ACCS)
http://www2.accsjp.or.jp/topics/news5.html