福田康夫自民党総裁が第91代首相に選出された25日、福田康夫事務所は新首相を装う不審なメールが各方面に配信されているとして、オフィシャルサイトに注意を呼びかけるメッセージを掲示した。本人や事務局は一切関与しておらず、添付ファイルはウイルスの可能性が高いので速やかに削除するよう呼びかけている。
問題のメールは、新首相が総裁選出馬にあたって掲げた外交政策「アジアの一員たることを基軸とする外交」という件名で送られており、「mofa.zip」(MOFAは外務省の略称)というファイルが添付。シマンテックによると、ZIPファイルの中には実行型のプログラムファイル「mofa.exe」が格納されており、当該プログラムを実行すると、投下したWordの日本語文書ファイル「mofa.doc」を表示するとともに、攻撃者からの命令を待機するためのバックドアを開くという。
時事に便乗にして隙を突こうとする攻撃は、これまでにも幾度となく報告されているが、シマンテックはセキュリティソフトを最新の状態に保つとともに、予期せぬメールは慎重に扱うよう注意を促している。
(2007/09/26 ネットセキュリティニュース)
■福田康夫オフィシャルサイト
http://www.y-fukuda.or.jp/
■New Prime Minister, New Trojan[英文](Symantec Security Response Weblog)
http://www.symantec.com/enterprise/security_response/weblog/2007/09/new_prime_minister_new_trojan.html
【ウイルス情報】
Backdoor.Darkmoon.E(シマンテック)
http://www.symantec.com/ja/jp/enterprise/security_response/writeup.jsp?docid=2007-092515-0356-99