電子マネー「WebMoney」運営のウェブマネー(本社:東京都港区)から電子マネー約61万円を詐取したとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと愛宕署は3日までに、北海道北広島市在住のIT会社社員の男(28歳)ら5人を電子計算機使用詐欺などの容疑で逮捕した。
容疑者らは、WebMoneyをオンラインで購入する際、「金融機関からの振り込み金額」の送信情報を改ざん。1万円分を1,000円で購入するなどして、2004年11月から今年9月までに、約7万円の振り込みで合計約61万円を詐取した疑いを持たれている。容疑のIT会社社員は「不正取得の手口は偶然見つけ、知りあいだった他の4人に教えた」と供述しているといい、詐取した電子マネーはオンラインゲームなどの決済に使ったという。
ウェブマネーの発表によると、同社がWebMoneyの不正取得に気付いたのは今年9月8日で、同日にWebMoneyのサービスを停止。同月12日に愛宕署に相談して捜査上必要な情報を提供、10月22日に被害届を提出した。9月27日には一部金融機関向けに同サービスを再開したが、サービスの全面再開は11月1日となった。
同社によると、サービス再開にあたっては金融機関と連携し、同様の不正購入ができないようシステムを改善した。システム改善後、同様の不正行為は発生していない。また、同社システムへの不正アクセス等によるものではないため、顧客の個人情報や決済情報、残高情報などは流出していない。
(2007/12/05 ネットセキュリティニュース)
■12月3日の弊社報道に関して(ウェブマネー)
http://www.webmoney.jp/news/20071203_01.html
■昨日来の報道に関して(続報)(ウェブマネー)
http://www.webmoney.jp/news/20071204_01.html