出会い系サイトで知り合った児童(18歳未満)にわいせつ行為をしたとして逮捕された公務員や大学職員、自衛隊員らに対し、勤務先から懲戒処分が相次いだ。横浜市は職員を懲戒免職に、九州大学は技術職員を論旨免職にしたが、自衛隊は3等空曹と3等陸曹を5~8日の停職処分としている。
■女子高校生にわいせつ行為~横浜市水道局、職員を懲戒免職に
横浜市水道局は、1月18日、同局男性職員(30歳代)を懲戒免職にした。男性職員は昨年3月に出会い系サイトで知り合った女子高校生(16歳)にわいせつな行為をしたとして、同年11月、神奈川県青少年保護育成条例違反の容疑で逮捕。今年1月に罰金20万円の略式命令を受けた。
■女子高生を買春、わいせつ行為~九大、技術職員を論旨免職に
九州大学は1月17日、農学部付属農場の男性技術職員(42歳)を諭旨免職にした。男性職員は去年5月に出会い系サイトで知り合った女子高校生(15歳)とわいせつ行為をしたとして、同年11月に児童買春・ポルノ禁止法違反の容疑で逮捕、罰金の略式命令を受けた。
■無職少女を買春、わいせつ行為~空自、3等空曹を停職8日に
航空自衛隊岐阜基地は昨年12月25日、同基地所属の3等空曹(32歳)を停職8日の懲戒処分にした。空曹は同年9月に出会い系サイトで知り合った無職少女(17歳)に現金5万円を渡す約束をしてわいせつ行為をしたとして、同年11月に児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で逮捕。罰金30万円の略式命令を受けた。
■中2少女にわいせつ行為~陸自、3等陸曹を停職5日に
陸上自衛隊国分駐屯地第12普通科連隊(鹿児島県霧島市)は昨年12月17日、同連隊所属の3等陸曹(23歳)を停職5日の懲戒処分にした。陸曹は同年3月に出会い系サイトで知り合った中学2年の女子生徒とみだらな行為をしたとして、同年11月に鹿児島県青少年保護育成条例違反容疑で逮捕され、罰金50万円の略式命令を受けた。
今回の事例は4件とも、簡易裁判所で略式起訴され罰金刑となっているが、児童買春での逮捕では、裁判になり実刑判決が出る例も多々ある。たとえ実刑を免れて罰金ですんでも、実名報道や職を失うなど社会的制裁は重い。自衛隊以外の公務員や勤め人の多くは、免職となっているのが実情だ。出会い系サイトが可能にした安易な児童売買春は、成長途上の子どもに大きな傷跡を残すばかりでなく、買春する側にも計り知れないダメージをもたらすものであることを肝に銘じたい。
(2008/02/08 ネットセキュリティニュース)