ホームページからの個人情報流出が後を絶たない。日本ヒューレット・パッカードからは、のべ13万9,583名分が、トータルハウジングからは143名分が、ホームページで閲覧可能な状態になっていた。いずれも顧客がフォームから入力した情報が、アクセス制限のないままサイトの公開ディレクトリ上に置かれていたためだ。
■日本ヒューレット・パッカード、顧客情報13万9,583件が閲覧可能に
日本ヒューレット・パッカード(本社:東京都千代田区)は29日、顧客情報13万9,583件がホームページ上で閲覧可能な状態になっていたと発表した。
同社によると、閲覧可能だったのは2007年1月31日~2008年2月18日までに同社ホームページからキャンペーン、セミナー申し込み、アンケートなどを登録、回答した顧客、のべ13万9,583名分の氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど。オンラインストア「HP Directplus」やお客様サポート、製品お問い合わせ、教育コース申し込みなどは、別のシステムで管理しているので影響しない。
今月13日、同社社員が誤ってアクセス可能な状態に設定してまい、顧客からの指摘を受けて処置を講じた20日までの間、誰でも閲覧できる状態になっていた。この間に一部の情報が閲覧されていたことが確認されているが、これまでのところ情報の不正利用は報告されていない。
同社は、問い合わせ用の特設ダイヤルを設置するとともに、該当者に対しては個別にメールや書面で連絡をとるとしている。
・お客様情報流出に関するお詫びとお知らせ(日本HP)
http://h50146.www5.hp.com/info/whatsnew/fy2008/fy08-001.html
■トータルハウジング、顧客情報143名分が閲覧可能に
マンション分譲・賃貸のトータルハウジング(本社:東京都港区)は20日、賃貸マンションの資料請求者143名の個人情報がホームページで閲覧可能な状態にあったと発表した。
同社によると、閲覧可能だったのは2002~2003年に賃貸募集した「ストーリア品川」のホームページで資料を請求した顧客143名の住所、氏名、電話番号、メールアドレス。先月末、一部の検索サイトの検索結果に表示されることが顧客からの指摘で判明し、同社は当該HPを閉鎖してデータを削除。検索サイトに残っていたキャッシュの削除依頼を出し、今月15日までに表示されることが無いことを確認。所轄行政庁への報告届出を行うとともに、該当者に事情の説明と謝罪を行った。
・お客様情報に関するお知らせ[PDF](トータルハウジング)
http://www.total-housing.com/images/20080220.pdf
(2008/2/29 ネットセキュリティニュース)