ゲームメーカーのセガ(東京都大田区)をかたった偽サイトが出現した。偽サイトでは、セガが2001年に生産を終了した家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」を持っている人に、「@user.dreamcast.com」というメールアドレスを発行するとして、連絡用にこちらのメールアドレスを入力するよう求めている。この偽サイトは、12日昼の時点ではアクセス出来ない状態となっている。
偽サイトのドメイン「dreamcast.com」は、一見するとセガが管理するドメインのように思えるが、同社がドリームキャストの公式サイトを開設していた当時のドメインは「dricas.com」(公式サイトは2001年に閉鎖)。「dreamcast.com」のドメイン管理情報を見るとセガが管理者となっているが、セガによると、このドメインは同社が管理・運営しているものではない。
偽サイトのトップページには、ドリームキャストのマークやセガのロゴがあしらわれ、セガの公式ショップへのリンクも置かれており、違和感を感じない人も多いと思われる。また、ドリームキャストが販売されてから10周年を迎えることもあり、記念にメールアドレスを発行するというのもありそうな話だ。しかし、アドレス発行のための同意事項や、ドリームキャストのシリアルナンバー、メールアドレス、パスワードを記入させるページが英語で書かれているのは、いかにもおかしい。
この偽サイトが誰によって何のために開設されたかは分かっていないが、迷惑メール送信のためのメールアドレス収集が目的である可能性もある。また、メールアドレスとそのパスワードをセットで入力してしまった場合は、すみやかにパスワードを変更することをおすすめする。12日昼の時点で、セガのサイトにこの件に関するアナウンスは掲載されていない。
(2008/03/12 ネットセキュリティニュース)
■ セガ公式サイト
http://sega.jp/