アップルは3日、11件の脆弱性を修正したQuickTimeの最新版「7.4.5」を公開した。対象となるのは、Windows Vista/XP SP2、およびMac OS X v10.3.9/v10.4.9 以降/v10.5 以降。
今回のアップデートで修正される脆弱性は以下の通り。
・CVE-2008-1013:細工されたJavaアプレットを含むWebサイトにアクセスすると、アクセス権限が昇格され、上位の権限で不正なコードが実行される
・CVE-2008-1014:細工されたムービーファイルをダウンロードすると、外部URLを開かれて情報が漏えいする。
・CVE-2008-1015:細工されたムービーファイルを開くと、バッファオーバーフローが発生し、任意のコードが実行される。
・CVE-2008-1016:細工されたムービーファイルを開くと、メモリ破壊エラーが発生し、任意のコードが実行される。
・CVE-2008-1017:細工されたムービーファイルを開くと、ヒープバッファオーバーフローが発生し、任意のコードが実行される。
・CVE-2008-1018:細工されたムービーファイルを開くと、ヒープバッファオーバーフローが発生し、任意のコードが実行される。
・CVE-2008-1019:細工されたPICT画像ファイルを開くと、ヒープバッファオーバーフローが発生し、任意のコードが実行される。
・CVE-2008-1020:細工されたPICT画像ファイルを開くと、ヒープバッファオーバーフローが発生し、任意のコードが実行される。
・CVE-2008-1021:細工されたムービーファイルを開くと、ヒープバッファオーバーフローが発生し、任意のコードが実行される。
・CVE-2008-1022:細工されたQuickTime VRムービーファイルを開くと、スタックベースのバッファオーバーフローが発生し、任意のコードが実行される。
・CVE-2008-1023:細工されたPICT画像ファイルを開くと、ヒープバッファオーバーフローが発生し、任意のコードが実行される。
Windows版は、QuickTimeとセットでインストールされている「Apple Software Update」で、またMac OS Xでは、アップルメニューの「システム環境設定」にある「ソフトウェア・アップデート」で、最新版に更新できる。同社のダウンロードサイトからも、それぞれの最新版がダウンロードできる。
(2008/04/04 ネットセキュリティニュース)
■QuickTime - ダウンロード
http://www.apple.com/jp/quicktime/download/
■QuickTime 7.4.5 のセキュリティコンテンツについて(アップル)
http://support.apple.com/kb/HT1241?viewlocale=ja_JP