警視庁赤坂署は、違法コピーしたパソコン用ゲームソフトを販売したとして、東京工科大の男子学生(21歳)を著作権法違反容疑で逮捕したと14日発表した。
調べでは、男子学生は2007年11~12月、「エルフオールスターズ脱衣雀3」「花と蛇」など、ゲーム制作会社2社が著作権を持つアダルトゲーム3種をハードディスクドライブ(HDD)3台に許可なく複製し、ネットオークションに出品して千葉県の大学生(24歳)ら男性3人に計7万9000円で販売して著作権を侵害した疑い。男子学生は昨年以降、約180種類のゲームをHDDにコピーして約100人に売り、300万円の利益を得ていたとみられる。
男子学生は、「ゲームソフトはファイル共有ソフトを使って入手し、得た金は学費や生活費にあてた」と話してしているという。学生が通っていた東京工科大学では14日、「コンピュータリテラシー教育や情報倫理教育を重点に行ってきた同大学として、残念だ。事実確認をした上で適切な対応をする」というコメントをホームページに掲載した。
ネットオークション大手のYahoo!オークションでは、記憶媒体の出品に関するルールとして、HDD、フラッシュメモリなどの記憶媒体、ハードディスクレコーダー、iPodなどの携帯型音楽端末等を出品する場合は、保存されている内容をすべて削除してから出品するよう定めている。しかし、削除したファイルを復元するツールもあり、その辺りの事情を承知した者同士で、著作権を侵害するような取り引きが行われている実態が指摘されている。
(2008/05/16 ネットセキュリティニュース)
■本学学生の著作権法違反容疑による逮捕について(東京工科大学)
http://www.teu.ac.jp/information/2008/010506.html