山梨県の県土木部の文書が、職員の私有パソコンからファイル共有ソフトWinny(ウィニー)を介して流出したことが判明した。また、新潟県教育委員会は4月に起きた柏崎市立小学校の児童成績情報流出問題で、関係者を処分したことを明らかにした。
■山梨県、職員のPCから個人情報も含まれる引き継ぎ文書流出
山梨県は19日、職員の私有パソコンがウイルスに感染し、ファイル交換ソフトWinnyを解して流出したと発表した。
流出したのは、琴川ダムの事務引継書などの県土整備部の文書。今年3月まで「広瀬・琴川ダム管理事務所」の主任だった職員が、業務の引継ぎのために自宅のパソコンで作成したもので、関係者約20名の氏名などが含まれている可能性がある。今月15日夜、ネット掲示板「2ちゃんねる」に流出情報が書き込まれ、流出文書と見られる3点の画像のリンクが掲載。翌16日、県に匿名の通報が寄せられ発覚した。調査の結果、職員の私有パソコンがウイルスに感染していることも確認されたという。
■新潟県教育委員会、Winny情報流出で柏崎市の臨時教員を処分
新潟県教育委員会は20日、児童の名簿や成績などを流出させた柏崎市の男性臨時職員(20代)に対し、同日付で減給10分の1(1か月)の懲戒処分を行ったと発表した。
職員は、今年3月まで勤務していた柏崎市内の小学校の児童の名簿や集合写真、成績などを自宅のパソコンに保存。4月18日に暴露ウイルスAntiny(アンティニー)に感染し、Winnyを介してこれら個人情報を流出させた。
(2008/5/23 ネットセキュリティニュース)