ブログなどへの書き込みをめぐるトラブルが後を絶たない。「炎上」だけで済めばまだよい方で、子供たちの世界では自殺や傷害事件に発展してしまったり、大人たちの世界では社会的立場を失うようなケースも相次いでいる。
横浜市教育委員会は24日、横浜市立小学校の男性教諭(20歳代)を免職処分にした。市教委によると、当該教諭は今年6月から7月にかけ、自身のブログに同校の副校長に対し「教頭抹殺したい」、また同校の主幹教諭を名指しして「死ね死ね死ね…」「ホント殺したい」「○○区で教師殺しがあったら、それはオレです、絶対」などと書き込んでいた。
「死ね死ね死ね…」の書き込みのあった今月2日には、殺人予告ではないかと一部のネット掲示板でも取り上げられ、翌3日、神奈川県からの情報提供で発覚した。男性教諭は、主幹教諭から注意を受けた不満から書き込んだと事実を認め、同日、ブログを閉鎖した。
男性教諭は今年4月に採用されたばかりで、1年間の試用期間を経て本採用となる条件付き採用の期間中だった。この期間中は、分限処分や懲戒処分に関する地方公務員法の一部の規定は適用されず、降任、免職、休職、降給は法に定める理由によらず行える。
教職員人事・企画部長の日向信和氏は、「特にインターネットにおける犯罪が多発する中で、当該教諭の行為は、児童及び生徒を指導する立場にある教育公務員として、その職に必要な適格性を欠くものであり、このようなことが起こったことは極めて遺憾」だとし、「今後このようなことが生じないよう、全力で取り組む」とコメントしている。
(2008/07/30 ネットセキュリティニュース)
■教職員の処分について[PDF](横浜市)
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/200807/images/phpTcVef1.pdf
【参考】
・地方公務員法(e-Gov)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S25/S25HO261.html
・教育公務員特例法(e-Gov)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S24/S24HO001.html