ファイル共有ソフトWinny(ウィニー)を介した情報流出が続いている。三重県の小学校では児童の名簿や交通事故記録などの個人情報が流出。尼崎の介護施設は、入所者の個人情報が流出した件で続報を発表した。
■三重県東員町神田小学校、教頭のパソコンから児童の個人情報が流出
三重県東員町神田小学校の教頭のパソコンから、児童の個人情報などを含む業務ファイルが流出していたことがわかった。Winnyのウイルス感染によりネット上に流出したもので、7月28日、ネット掲示板「2ちゃんねる」に情報が流出しているとの書き込みがあった。流出した情報のなかには、2005年に同校に在籍していた全校児童374名分の氏名、住所、電話番号、生年月日、保護者、兄弟名などの個人情報が記載された名簿や、児童の交通事故報告書、教頭の評価票などが含まれていた。
・東員町
http://www.town.toin.mie.jp/
■尼崎医療生活協同組合、施設の入所者情報流出(続報)
尼崎医療生活協同組合(兵庫県尼崎市)は7月31日、同組合が運営する介護老人保健施設「ひだまりの里」の入所者情報がインターネット上に流出した問題について、続報を発表した。
発表によると、流出したのは6月17日時点の同施設の入所者91名分の氏名と部屋番号が記載された排泄表と、7月16日に行われた第一回排泄委員会の会議報告書。同施設の介護職員が情報を整理するために情報をUSBメモリーに保存して自宅に持ち帰ったところ、自宅パソコンがWinnyを介してウイルス感染しネット上に情報が流出した。
同組合は該当する入所者と家族に謝罪を行うとともに、個人情報保護に関する規定を定めていたが内容の徹底が不足していたとして、今後、職員教育の見直しを実施し、職員の意識向上を図るとしている。
・『ひだまりの里』個人情報流出事故のお詫びとご報告(尼崎医療生活協同組合)
http://www.amagasaki.coop/?p=114
(2008/08/06 ネットセキュリティニュース)