ファイル共有、交換ソフトの利用者をターゲットにした「日本著作権侵害者撲滅協会」と称する詐欺サイトが再び現れた。当該サイトはファイル共有ソフトを利用した著作権侵害を調査しているとかたり、会員に登録すると著作権関連団体への情報提供を見合わせるとして登録料を振り込ませようとする。同サイトに関連団体として名前をあげられた著作権情報センター(CRIC)と日本音楽著作権協会(JASRAC)は17日、同サイトとは一切関係がないと発表した。
「日本著作権侵害者撲滅協会」は今年5月にも出現。今回も同じ米国のサーバーを使い、ドメインを前回の「JAPAN-APA.ORG」から「DOWNLOAD-APA.COM」に変えて再出現した。
当該サイトは、ファイル共有ソフトを通じて利用者を誘い込み、IPアドレスなどを記載したページを表示して不安をあおる。自らをファイル共有ソフトの利用状況を調査分析している協会であると称し、会員登録すれば著作権侵害の可能性を文化庁やCRIC、JASRACなどの著作権団体に情報提供しないと告知して、7万8,000円の登録料を振り込ませようとする。2日以内に登録料を振り込めば、半額の3万9000円だとして振込みを焦らせる手法も使っていた。
当該サイトの関連団体として名前があげられていたCRICとJASRACは17日、当該サイトとは一切関係がないとのコメントを発表。その直後に当該サイトは削除され、現在は姿を消している。
(2008/10/23 インターネットセキュリティニュース)
■CRICは「日本著作権侵害者撲滅協会」と一切関係はありません[PDF](著作権情報センター)
http://www.cric.or.jp/attention0810.pdf
■【ご注意】JASRACは「日本著作権侵害者撲滅協会」とは一切関係はありません(日本音楽著作権協会)
http://www.jasrac.or.jp/release/08/10_3.html