身に覚えのない料金請求メールが携帯電話に届くという相談が急増しているとして、東京都が注意を呼びかけている。
都生活文化スポーツ局の11日の発表によると、携帯電話メールでの架空請求の相談件数は、今年4月から9月までは百数十件から二百件前後で推移していたものが、10月には倍以上の442件に跳ね上がっている。
被害事例として、「情報サイトの料金が未納」であるとして10万円以上の金額を請求され、郵便局のEXPACK(エクスパック)を利用して送ってしまったというケースが紹介されている。ちなみに、送金方法としてエクスパックを指定してくる詐欺は最近急増しており、振り込め詐欺ならぬ「エクスパック詐欺」などと呼ばれている。エクスパックで送金をといわれたら詐欺を疑ったほうがいい。
架空請求に対しては「何かの間違いでは」などといった連絡をしてしまう人も少なくないが、なんであれこちらから連絡をとってはいけない。電話や訪問による詐欺と同じく、こうしたアプローチに反応してしまう人は、騙しやすいタイプとみなされ、詐欺師の恰好のターゲットとされてしまう。個人情報を聞き出され、繰り返し請求されることもある。架空請求には「絶対に返信しないで無視する」ことが鉄則だ。
都は対策として、携帯電話会社の迷惑メール申告窓口(下記参照)に不審メールについて情報提供することや、都が運営する「STOP!架空請求!」で業者を確認すること、住んでいる区市の消費生活センターまたは東京都消費生活総合センターへ相談すること等を勧めている。また、支払ってしまった場合は、すぐに最寄りの警察署に相談するようアドバイスしている。
(2008/11/20 インターネットセキュリティニュース)
■緊急消費者被害情報 携帯電話での架空請求が急増!!(東京都)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2008/11/20ibb700.htm
■携帯電話会社の対応窓口等(東京都)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2008/11/20ibb702.htm
■STOP!架空請求!(東京都)
http://www.anzen.metro.tokyo.jp/net/