東京・池袋のサンシャインシティで開催される同人誌即売会「サンシャインクリエイション」を運営するクリエイション事務局は18日、同イベントに申込みをしたサークルや関係者の個人情報が、ファイル共有ソフトのWinny(ウィニー)を介してインターネット上に流出したと発表した。流出したのは、2002年から2006年に開催された同イベントに申し込んだサークルや関係者の個人情報。
同事務局によると、16日夜に関係者および問い合わせ用メールアドレス宛てに「インターネット上に個人情報が流出している」との情報が寄せられた。ただちに調査を行った結果、同イベントに申込んだサークルと関係者の個人情報を記録したファイルが、Winnyネットワーク上に流出していることが確認された。
当該イベントの元スタッフが、2002年頃より個人情報を含むファイルを自宅に持ち帰り、自宅パソコンに保存していた。そのパソコンがウイルスに感染し、Winnyを介してインターネット上にファイルが流出したこと等も判明した。
流出ファイルに記載されていた情報は、2002年9月に開催された「サンシャインクリエイション17」から、2006年10月に開催された「サンシャインクリエイション33」までの申込者名簿など、のべ数万人分とみられる。二次被害拡大の防止のため、同事務局は流出した個人情報の詳細については公表せず、該当者に個別に書簡で連絡するとしている。
同事務局によると、現在は個人情報を含むデータの管理はアクセス制限を行い、限られたスタッフのみが閲覧できるなどのセキュリティ対策を行っている。また今後は、過去に作業に携わったスタッフに対し、データの所持状況を確認し、データ所持が判明した場合は削除させた上で、個人情報に関する誓約書を取り交わすという。
今回の事態の対応と再発防止策の徹底を図るため、4月に行われる「サンシャインクリエイション43」は中止される。2月に行われる「サンシャインクリエイション42」については開催が予定されている。
(2009/01/19 ネットセキュリティニュース)
■個人情報の流出に関するお詫びとお知らせ(クリエイション)
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