シーゲイト(本社:米カリフォルニア州スコッツバレー)製のHDD(ハードディスクドライブ)の一部で、機器に組み込まれたソフトウェアの不具合によりデータにアクセスすることができなくなる問題で、該当するHDDを搭載したパソコンを販売しているNEC(本社:東京都港区)、ソニー(本社:東京都港区)、富士通(本店:神奈川県川崎市)、エプソンダイレクト(本社:長野県松本市)は10日、対象機種と対応について公表した。
NECでは、2008年9月から2009年1月に出荷したデスクトップパソコン「VALUESTAR」シリーズの一部が該当。18日から、該当する顧客にファームウェアを更新するためのCD-ROMを無償で送付する。また同日、保有機器情報を登録していない顧客向けに、対象機種かどうかを判別して同CD-ROMの送付を受け付ける専用窓口(ネット/電話)を開設する。
ソニーでは、2008年5月以降発売のVAIOデスクトップタイプおよびエクステンションライン製品の一部が該当。アップデートプログラムを提供する予定で、準備が整い次第、VAIOホームぺージで通知する。また問題のHDDは、ブルーレイディスクレコーダー「BDZ-X95/BDZ-L95」の一部製品にも搭載されているという。
富士通では、2008年秋冬/2009年春モデルのFMV-DESKPOWERシリーズと、2008年夏/2008年秋冬/2009年春モデルのFMV-TEOシリーズが該当。ファームウェアとアップデート用プログラムを同社ホームページからダウンロードできる。また、ユーザー登録を行った顧客には、19日頃からこれらを格納したCD-ROMを送付する。ユーザー登録をしていない顧客も、17日に開設予定の申し込みフォームからCD-ROMの送付を申し込むことができる。 エプソンダイレクトでは、2008年5月から2009年1月までに販売または修理を行ったデスクトップパソコンが該当する。同社では、顧客登録をしているユーザーに、ファームウェアアップデート用のCD-ROMを順次送付している。また、販売店経由で該当パソコンを購入した場合は、同社にCD-ROMを申し込んでほしいとしている。
またシーゲイトも10日、この件について日本語のリリースを公開した。リリースではウェブ告知の不備について謝罪し、HDDを単体で購入した顧客を対象に、対処方法をアナウンスしている。なお同社は、該当HDDを搭載して各メーカーから販売されているシステムには、絶対に同リリースで案内しているファームウェアをダウンロードしないでほしいとしている。
(2009/02/13/ ネットセキュリティニュース)
■Firmware Recommendations for Barracuda 7200.11, ES.2 SATA, and DiamondMax 22 Drives [207931](シーゲイト)
http://seagate.custkb.com/seagate/crm/selfservice/search.jsp?DocId=207931&NewLang=ja
■2008年9月以降出荷のVALUESTAR一部機種をお持ちのお客様へ ハードディスクファームウェア更新のお願い(NEC)
http://121ware.com/navigate/support/nec-hdc/
■シーゲイト社製ハードディスクに関する情報と対応についてのお知らせ(ソニー)
http://vcl.vaio.sony.co.jp/iforu/hotnews/2009/02/002/index.html
■2008年夏/2008年秋冬/2009年春モデルFMV-DESKPOWER/FMV-TEOシリーズのハードディスクに関する重要なお知らせ(富士通)
http://azby.fmworld.net/support/info/20090210/
■シーゲイト製HDDファームウェア・アップデートのお願い(エプソンダイレクト)
http://www.epsondirect.co.jp/support/information/2009/seagate.asp