経済産業省は17日、「特定商取引法」に規定されているオプトイン規制(承諾していない人に対して電子メール広告の提供を禁じる)に違反したとして、いわゆる出会い系サイト運営業者であるクロノス(横浜市西区)に対し、業務改善を指示した。
同法は昨年6月にオプトイン規制を盛り込んで改正され、同12月に施行されたもので、今回の改善指示は改正後初の行政処分となる。
同省の発表によると、クロノスは、携帯電話専用の出会い系サイト「Perfume」を運営しており、同サイトへの勧誘を目的とするメールを、事前に受信者の承諾を得ないで送信していた。「Perfume」はポイント制の料金体系で運営され、会員等から対価を得ている。
同省は監視用の携帯電話を設置して違反メールの監視を行っているが、「Perfume」への勧誘メールは昨年12月1日から今年1月14日まで450件以上届いたという。クロノスが毎月送信していた広告メールは約30万通に及ぶとみられている。
同省は同社に対し、受信者の承諾を得ないで広告メールを送付することがないよう徹底を指示した。
(2009/02/18 ネットセキュリティニュース)
■特定商取引法違反事業者に対する行政処分について(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/press/20090217008/20090217008.html
■クロノス
http://www.cronus-mobile.jp/
【関連情報:特定商取引法】
・「特定商取引に関する法律」及び「割賦販売法」の一部を改正する法律について[PDF](経産省)
http://www.no-trouble.jp/search/joubun/pdf/kaisei_point_080623.pdf
・改正特定商取引法における「電子メール広告規制(オプトイン規制)」のポイント[PDF](経産省)
http://www.no-trouble.jp/u/pdfs/kaiseihou_point_set.pdf