自らが運営する携帯サイト「第3(の中に3)世界」を通じ、浜崎あゆみさんの「HOPE or PAIN」など3曲を無断で配信したとして著作権法違反の罪に問われた兵庫県姫路市の被告(28歳)に対し、京都地方裁判所は23日、懲役3年、執行猶予5年、罰金500万円(求刑懲役3年、罰金500万円)を言い渡した。
坂口裁判官は、被告は3年間で1万5000曲を違法配信し1億2千万円の広告収入を得ており、常習性は明らかだと指摘。その一方で、被害の弁償を申し出るなど反省の態度を示していると述べた。
「第3世界」をめぐっては、被告を含む3人が逮捕、起訴されており、同サイトに曲をアップロードしていた兵庫県川西市の男性には、今月13日に懲役1年6月、執行猶予3年の判決が。違法と知りながらサイトを置かせ、違法行為を助長したサーバー管理者会社の役員には、昨年12月に罰金50万円の略式命令が下されている。同社ではこれを機に、従来から禁止していた音楽や動画ファイルのアップロードに加え、音楽・動画ファイルへのリンクの掲載も禁止する措置をとった。
地裁の判決を受け、日本音楽著作権協会は同日、ホームページにプレスリリースを掲載。権利者団体や携帯事業者との連携をさらに強化し、今後も違法行為の根絶に向けて取り組んで行くとコメントしている。
(2009/02/27 ネットセキュリティニュース)
■「第(3)世界」の違法配信サイトの運営者に懲役3年(執行猶予5年)罰金500万円の有罪判決(日本音楽著作権協会)
http://www.jasrac.or.jp/release/09/02_2.html
■弊社役員に対する刑事処分について[PDF](エーウォーカー)
http://co.awalker.jp/081204.pdf