RealPlayer11に深刻な脆弱性があると、複数のセキュリティベンダーが報告している。
5日と10日(現地時間、以下同)に米Fortinetが、10日にデンマークのSecuniaと仏VUPEN securityが公開した資料によると、RealPlayer11には、悪用されるとリモートでコードを実行されるおそれのある脆弱性が2件存在する。脆弱性を発見したFortinetによると、これらの脆弱性は最新版では修正されており、同社では最新版へのアップグレードを推奨している。
3社のアドバイザリによると、RealPlayer11ではInternet Video Recording(IVR)ファイルの扱いに関して2件の脆弱性があり、細工されたIVRファイルを開いたり、悪意のあるWebページにアクセスした場合、リモートでコードを実行されるおそれがある。これらの脆弱性の危険度について、Fortinetは「Critical」、Secuniaは5段階中2番目に高い「Highly critical」、VUPEN securityでは4段階中、最も高い「Critical」としている。
リアルネットワークスでは、今回報告された脆弱性について情報を公開していない。同社のダウンロードページでは現在、リアルプレーヤー(RealPlayer)11.0.6(6.0.14.835)を提供している。パソコンにインストールされているバージョンは、「ヘルプ」メニューの「RealPlayerのバージョン情報」で確認できる。
(2009/02/12/ ネットセキュリティニュース)
■リアルプレーヤー(RealPlayer)無料版ダウンロードページ
http://www.jp.real.com/downloadRP/download2.html
■Fortinet discovers multiple vulnerabilities in RealNetworks' RealPlayer[英文](Fortinet)
http://www.fortiguardcenter.com/advisory/FGA-2009-04.html
■RealNetworks.RealPlayer.IVR.File.Processing.Code.E[英文](Fortinet)
http://www.fortiguardcenter.com/ids/VID15756
■RealPlayer IVR File Processing Two Vulnerabilities[英文](Secunia)
http://secunia.com/advisories/33810/
■RealNetworks RealPlayer Internet Video Recording Vulnerabilities[英文](VUPEN security)
http://www.vupen.com/english/advisories/2009/0378