マイクロソフトは20日、Internet Explorer 8(IE8)正式版のダウンロード提供を開始した。対応OSは、Windows Vista/XP/Server 2008/Server 2003、および各64-bit版で、日本語を含む25か国の言語で提供。下記「Internet Explorer 8」のページから日本語版が無料でダウンロードできる。
IE8では、セキュリティやプライバシーに関する機能を強化。閲覧者に攻撃を仕掛けたり悪質なソフトウェアを配布するマルウェアサイトやフィッシングサイトを検出して警告する「SmartScreen(スマートスクリーン)フィルター」、ユーザーが訪問したサイトの情報収集などをブロックする「InPrivate(インプライベート)フィルター」、Cookie(クッキー)や一時ファイル、履歴などの痕跡を残さずに閲覧する「InPrivateブラウズ」などの新機能を搭載している。
選択した文字をもとに検索などが行える「アクセラレータ」や、ページの一部をお気に入りに保存できる「Webスライス」などの利便性を高める機能も新たにサポートされているほか、処理速度の向上も図られている。
IE8ではWeb標準への準拠が強化されており、旧IE用に設計された一部のサイトでは、メニューや画像、文字が表示されないといった互換性の問題が生ずることがある。IE8には旧IE互換で表示する「互換表示」機能が用意されており、同社は「互換表示」を使用することによって閲覧上の問題の多くは解決できるとしている。また、従来のIEで使用していた一部のアドインにおいても互換性の問題が生ずるものもあり、インストールにあたっては、事前に利用するサイトやアドインの対応状況を調べておくことをお勧めする。
(2009/03/23 ネットセキュリティニュース)
■マイクロソフト、Windows Internet Explorer 8 の提供開始を発表(マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3656
■Internet Explorer 8(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/ie8
■Internet Explorer 8 のリリースノート(マイクロソフト)
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/ie/dd441788.aspx