任天堂とゲームメーカー54社が、コピーされたゲームソフトを「ニンテンドーDS」で稼動させるための機器「マジコン」を取り扱う5社に対し、不正競争防止法に基づく輸入、販売差し止めなどを求めた訴訟の判決が2月27日、東京地裁であった。市川正巳裁判長は請求を認め、マジコンの輸入、販売の差し止めと機器の廃棄を命じた。
マジコンは、ゲームカートリッジなどからゲームをコピーしたり、そのコピーを他のゲーム機でプレイできるようにする機器。違法にコピーされたゲームソフトを稼働させる場合に使用されるため、任天堂とソフトメーカー各社は昨年7月29日にマジコンを輸入、販売していた「嘉年華」社など5社を相手取り、不正競争防止法に基づく輸入販売差し止めを求める訴訟を起こしていた。
任天堂は今回の判決について「主張の正当性が認められたものであり、妥当な判決であると認識している」と発表した。
この判決を受け、「Yahoo!オークション」は2月27日、マジコンの出品を禁止する措置をとった。これまで出品されたものを含め、マジコンと判断された出品物については発見次第削除するという。
マジコンに関わる事件としては、昨年11月と12月に、海賊版ソフトとマジコンをセット販売したグループらが逮捕されている。
(2009/03/02 ネットセキュリティニュース)
■ニンテンドーDS用機器に対する差止訴訟に関する東京地裁判決について(任天堂)
http://www.nintendo.co.jp/corporate/release/2009/090227.html
■ニンテンドーDS用機器に対する法的措置について(任天堂)
http://www.nintendo.co.jp/corporate/release/2008/080729.html
■「マジコン」出品禁止のお知らせ(Yahoo!オークション)
http://topic.auctions.yahoo.co.jp/notice/rule/post_30/