大阪府警生活安全総務課などは9日、インターネットを介してわいせつ行為を有料で閲覧させていたライブチャットサイトを2月10日に摘発し、サイト運営責任者や出演女性ら17人を逮捕、送検したと発表した。
ライブチャットとは、サイトに登録した女性(チャットレディ、パフォーマーなどと呼ぶ)の自宅にWebカメラを置いて行うビデオチャットのことで、映像を見せながら音声やテキストで客とやり取りをする。アダルト系のサイトでは、チャットレディが客の指示に従って裸を見せるなどする。
摘発されたサイトは「ライブチャットViVi」。これまでに公然わいせつ容疑でサイト運営会社の男性社員(40歳)や出演女性ら6人が逮捕・送検され、11人が書類送検されている。大阪府警によると、男性社員らは昨年10月から今年1月にかけ、チャットレディの主婦らにわいせつな行為を自宅で行わせ、撮影した画像を不特定多数の男性会員に有料で閲覧させた疑い。
大阪府警によると、同サイトには3万4000名の会員がおり、昨年1年間で約8億7000万円の売り上げがあった。同サイトでは「簡単・安心のアルバイト」「高収入」などとしてチャットレディを募集。女性8500名が登録していた。2月10日夜にサイトが突然止まった際には、ネット掲示板に「これまでの報酬はもらえるのか」「個人情報や、振込先口座の情報が漏れないか」といったチャットレディからの書き込みがあった。
「ライブチャットViVi」の跡地には現在、「このサイトの運営会社の責任者及び出演女性が、公然わいせつ罪で逮捕されました。このようなサイトを利用することは、犯罪を助長することになりますので、利用しないでください。また、このようなサイトでわいせつな行為をWebカメラ等で撮影したものを送信したり、チャット等でわいせつな行為を要求したりする行為は犯罪です。」という大阪府警察本部の警告文が掲載されている。
このように警察がホスティング業者などの協力を受けて、摘発された違法サイトの跡地に警告を出すという取り組みは2007年から行われており、過去には出会い系、着うた、裏DVD販売サイトなどの跡地で警告が出されている。
(2009/04/13 ネットセキュリティニュース)
■公然わいせつ事件被疑者の検挙・解決[本部生活安全総務課、本部生活安全特別捜査隊、淀川・都島・西警察署](大阪府警察)
http://www.police.pref.osaka.jp/02jyoho/sokuho/kenkyo/0410_1.html
■※警告※(ライブチャットVIVI)
http://www.vivichat.net/