ファイル共有ソフトを介した情報流出が2件、明らかになった。大分信用金庫からは顧客の個人情報を含む融資情報が、郡山市の市立中2校からは生徒情報900名分がインターネット上に流出した。
■大分信用金庫、退職した職員の個人PCから顧客の個人情報含む業務資料流出
大分信用金庫(本店:大分県大分市)は14日、元職員の自宅パソコンから個人情報を含む業務資料がインターネット上に流出したと発表した。
発表によると、2006年に退職した元職員が個人で所有しているパソコンから、在職中に作成した業務関係資料が、ファイル交換ソフトを介して流出していた。流出したファイルには、融資の内容1件に関連する個人情報が10件含まれていた。個人情報の内容は、住所、氏名、年齢、続柄、融資の内容など。流出による二次被害は現時点では発生していない。
同庫は現在、事実関係の解明に努めており、該当者に対しては経緯説明とお詫びをしている。また、職員の個人パソコンに関する調査を行い、業務上ファイルの作成・保存の禁止を徹底し、管理要領等の見直しと改善を行うとしている。
・お客さま情報の漏えい事案の発生について[PDF](大分信用金庫)
http://www.oita-shinkin.co.jp/20090514.pdf
■福島県郡山市、市立中2校の元生徒や保護者ら約900名分の個人情報流出
福島県郡山市の市立中2校の元生徒や保護者の個人情報約900名分がインターネット上に流出していたことが明らかになった。報道等によると、流出したのは2001年~2004年度に在籍した生徒とその保護者、式典来賓者などの個人情報。氏名や電話番号などのほか、生徒の成績や保護者の職業、生活保護受給の有無なども含まれていたという。
市教委には3月に匿名電話で通報があったが対応がなされず、その後4月に文科省から連絡を受けてようやく事態を把握、調査を行ったという。調査の結果、2001年~2004年当時に当該校に勤めていた男性教師が作成したものと判明したが、流出経路は明らかになっていない。
市教委は14日、臨時小中学校長会議を召集し、ファイル交換ソフトの使用状況調査や個人情報管理の徹底を指導した。
・福島県郡山市
http://www.city.koriyama.fukushima.jp/index.html
(2009/05/15 ネットセキュリティニュース)