警視庁と千葉県警は1日、公安委員会に無届けで出会い系サイトを運営したとして、千葉県松戸市の男(43歳)を出会い系サイト規制法(インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律)違反で逮捕した。
警察の調べでは、容疑者は今年1月9日から5月29日までの間、千葉県公安委員会に届け出ることなく出会い系サイト「ぽっちゃりパフェ」を運営。交際相手を求める書き込みや閲覧、交際希望者同士が電子メールなどで連絡できるようにするサービスを提供した疑い。
昨年12月に施行された改正法では、出会い系サイトの運営者に対し都道府県公安委員会への届け出が義務付けられたが、容疑者は届け出をせず、再三にわたる警告に対しても、出会い系ではなく趣味のサイトだと主張し従わなかった。改正法の届け出義務違反による容疑者の逮捕は、全国初という。
同法の対象となる出会い系サイト(インターネット異性紹介事業)は、異性との交際希望者が情報を掲載でき、それを閲覧でき、メールなどで相互に連絡することができるようにするサービスで、有償・無償を問わず反復して提供しているものを指し、運営者には届け出義務、利用者が児童(18歳未満の少年少女)でないことの確認義務、児童を相手とする異性交際情報の削除義務が課せられる。
編集部の調べでは、同サイトは出会いとエンターテイメントの総合コミュニケーションサイトという触れ込みで2001年に正式オープンし、2000円の年会費と広告料で運営していたとみられる。「出会いの掲示板」など3つの掲示板とチャット、知り合った個人間の連絡に使う「メッセージBOX」などを提供しており、掲示板からは異性交際を求める書き込みも多数見つかった。掲示板への書き込みやチャットでの発言、メッセージBOXの利用にはユーザー登録が必要だが、年齢確認は行っていなかった。
(2009/06/05 ネットセキュリティニュース)
■インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律違反で男を逮捕(千葉県警察)
http://www.police.pref.chiba.jp/trouble/newest/index.php?sl_year=2009&sl_mon=06&sl_mday=02