東京理科大(東京都新宿区)は15日、8月2日に実施した理工学研究科土木工学専攻修士課程の一般入試において、事前に専門科目の問題が流出していたと発表した。同大によると、担当の男性教授が学内の共用パソコンで問題を作成し、そのまま保存。複数の学生がこれを閲覧していた。
同大によると、男性教授は、学生も閲覧できる研究室内の共有パソコンで試験問題を作成し、そのファイルをパソコン内に放置していた。これに気付いた複数の学生が問題を閲覧し、問題のコピーが学生に出回っていたという。
試験を受けたのは同大の4年生43名だったが、そのうち40名が選択式の試験科目の中で特定の1科目を選択。さらにこの科目の平均点が高かったことから、調査が行われれ、試験問題の流出が判明した。
同大では、この試験を無効とし、9月13日にあらためて試験を実施した。また、関係者の処分等の取り扱いの検討や、再発防止を目的とした諮問委員会を設置し、方針を取りまとめているところだという。
(2009/09/16 ネットセキュリティニュース)
■東京理科大学大学院理工学研究科 土木工学専攻修士課程入学試験問題の流出について(東京理科大学)
http://www.sut.ac.jp/news/news.php?20090915145922