愛媛県警察本部と松山南署は8日、劇場公開前の映画をインターネット上で違法に配信していたとして、松山市の無職の男(35歳)を著作権法違反(公衆送信権侵害)の容疑で逮捕した。
調べによると、男は6月28日夜、PeerCastを使って、国内公開前の洋画「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」の映像を配信し、不特定多数が閲覧できる状態にした疑い。
男は警察の調べに対し、「自分が配信した新作映画を世界中の誰かが一緒に観てくれるという満足感があった」と供述しているという。
P2Pソフトを使った公衆送信権侵害事例については、本通信でも何度かお伝えしてきたが、これまでの事例で使われていたのは「WinMx」や「Winny」「Share」などのファイル共有ソフトだった。男が今回無断配信に使ったのは「PeerCast(ピアキャスト)」。
PeerCastはP2P方式で音声や映像をストリーム配信できるソフトで、ファイル共有の機能は持っていない。PeerCastを利用した違法配信の摘発は全国で初めてだ。
(2009/09/17 ネットセキュリティニュース)
■公開前の洋画をネット配信、35歳の男を逮捕。(愛媛県警察本部、松山南署)(日本国際映画著作権協会)
http://www.jimca.co.jp/info/cic.html#19