ファイル共有ソフトWinny(ウィニー)を介した情報流出が2件、明らかとなった。かんぽ生命保険では、業務委託先から顧客の個人情報が流出。コープぎふからは、パート職員の人事情報が流出した。
■かんぽ生命保険、業務委託先社員のPCから顧客1万3574名の個人情報流出
かんぽ生命保険(本社:東京都千代田区)は8日、システム開発業務を委託していた日本情報通信開発(JICD、本社:東京都港区)の社員の私有パソコンから、旧郵政公社時代に簡易生命保険に加入していた顧客1万3574名の個人情報がWinnyを介してネットワーク上に流出したと発表した。同社によると、流出したのは顧客のカナ氏名、生年月日、住所コードなど。JICDの社員が2007年3月、勤務先のパソコンから自宅パソコンにこの情報をメールで送信し保存。ウイルス感染により、4日、情報がネット上に流出した。流出が発覚したのは7日。情報の不正使用などの二次被害は確認されていないという。かんぽ生命では、該当する顧客へ早急に謝罪の文書を送付するとしている。
・業務委託先の社員所有パソコンのウィルス感染による情報流出について(かんぽ生命保険)
http://www.jp-life.japanpost.jp/aboutus/press/2009/abt_prs_id000169.html
■コープぎふ、パート職員の人事情報が流出
生活協同組合コープぎふ(本部:岐阜県各務原市)は9月19日、職員の私有パソコンから、同生協のパート職員の人事情報がネット上に流出していたことを明らかにした。同生協によると、9月上旬、パート職員の氏名、生年月日、所属部署、時間給単価が流出した。同生協では個人情報の持ち出しを禁止していたが、この職員は自宅で仕事をするためにデータを自宅の私有パソコンに送信。今年1月、職員の家族がこのパソコンにWinnyをインストールし、ウイルス感染により情報がネット上に流出した。同生協では、再発防止のため、しくみや運用面での問題点を改善し、職員教育を徹底するとしている。
・職員の人事情報流出についてのお詫び
http://www.coop-gifu.jp/info/data1/090919-154404.html
(2009/10/13 ネットセキュリティニュース)