マイクロソフトは10日、2月度の月例セキュリティパッチを公開した。公開されたセキュリティプログラムは、最も深刻な「緊急」5件を含む13件。Windows、Windows Server、Microsoft Office、PowerPointが影響を受ける。
【更新プログラムの内容】
[緊急]
・SMBクライアント:リモートでコードが実行される脆弱性
・Windows Shellハンドラー:リモートでコードが実行される脆弱性
・ActiveXのKill Bitの累積パッチ
・Windows TCP/IP:リモートでコードが実行される脆弱性
・Microsoft DirectShow:リモートでコードが実行される脆弱性
[重要]
・Microsoft Office:リモートでコードが実行される脆弱性
・PowerPoint:リモートでコードが実行される脆弱性
・Windows Server 2008 Hyper-V:サービス拒否が起こる脆弱性
・Windowsクライアント/サーバーランタイムサブシステム:特権が昇格される脆弱性
・SMBサーバー:リモートでコードが実行される脆弱性
・Kerberos:サービス拒否が起こる脆弱性
・Windowsカーネル:特権が昇格される脆弱性
[警告]
・ペイント:リモートでコードが実行される脆弱性
今回のセキュリティ更新プログラムでは、1月に公表されていたWindowsカーネルの特権昇格が起こる脆弱性も解決された。
なお今回、PowerPoint用のパッチが提供されているが、単体でインストールしたPowerPoint Viewer 2003については、すでにサポートライフサイクルが終了しているためにパッチが提供されない。PowerPoint Viewer 2003を単体でインストールして使用している場合は、PowerPoint Viewer 2007への移行をおすすめする。
このほか、新たにPushbotに対応した「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」の更新バージョンも公開されている。
(2010/02/10 ネットセキュリティニュース)
■マイクロソフト セキュリティ ホーム(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/security/default.mspx
■2010年2月のセキュリティ情報(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms10-feb.mspx
■Microsoft Update
http://windowsupdate.microsoft.com/