コピーしたソフトが動くように改造した携帯用ゲーム機に海賊版ソフトを付け、ネットオークションで販売していた男が相次いで摘発された。
■改造「Wii」と海賊版ソフトをセット販売、下関市の男を逮捕
改造した任天堂の携帯ゲーム機「Wii」に海賊版ソフトを付けて販売したとして、警視庁生活経済課と日野署は17日、山口県下関市の自営業の男(53歳)を著作権法違反の疑いで逮捕した。
警察の調べによると、男は昨年1月6日ごろから3月19日ごろまでの間、「バイオハザード」や「ファイナルファンタジー」などの人気ゲームソフト8作品をコピーしたDVD 8枚と、改造したWii本体3台をネットオークションに出品。落札した東京都の男性ら3人に計9万7000円で販売し、著作権を侵害した疑い。
男は、ファイル共有ソフトで入手したゲームソフトを使って海賊版を作成。2年ほど前から販売を始め、これまでに約300万円を売り上げていたという。
■改造「PlayStation Portable」と海賊版ソフトをセット販売、広島市の男を逮捕
改造したソニーの携帯ゲーム機「PlayStation Portable」(PSP)に海賊版ソフトを付けて販売したとして、兵庫県警生活経済課と尼崎南署は24日、広島市安佐南区の無職の男(45歳)を著作権法違反の疑いで逮捕した。
警察の調べによると、男は昨年6月16日ごろ、「真・三國無双」や「MONSTER HUNTER」などの人気ゲームソフト5作品をコピーしたメモリースティック1個を、改造したPSP本体に付けてネットオークションに出品。落札した東京都の男性に2万円で販売し、著作権を侵害した疑い。
男の口座には、のべ50人から計150万円が振り込まれており、県警が捜査を進めている。
これらのゲーム機は、コピーしたソフトが動かないように作られているが、コピーソフトを使えるようにする改造情報が出回っているほか、改造代行や改造した本体の販売も後を絶たず、海賊版ソフトが横行する元凶となっている。
今回の摘発はいずれも、おまけに付けた海賊版ソフトに対し著作権法違反を適用した形だが、改造本体のみの販売では、昨年2月、改造PSPをネットオークションで販売した札幌市西区の男が逮捕されており、こちらは商標法違反が適用されている。
(2010/05/27 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・海賊版と改造Wiiをセットで販売、男性を送致(ACCS)
http://www2.accsjp.or.jp/criminal/2010/1003.php
・海賊版と改造PSPをセットで販売、男性を逮捕(ACCS)
http://www2.accsjp.or.jp/criminal/2010/1004.php