アドビシステムズは30日未明、17件の脆弱性を修正したAdobe ReaderとAcrobatのセキュリティアップデートを公開した。対象は、Windows、Macintosh、UNIX版のAdobe Reader 9および8と、WindowsとMacintosh版のAcrobat 9および8。アップデータ適用後のバージョンは、それぞれ「9.3.3」「8.2.3」。
今回の修正では、今月初めからウイルス感染に悪用されている内蔵プレーヤーの問題(CVE-2010-1297)をはじめ、コード実行のおそれのある深刻な脆弱性が多数修正されている。Adobe Reader/Acrobatをインストールされている方は、至急アップデートしておくことをおすすめする。
最新版への更新は、製品の「ヘルプ」メニューの「アップデートの有無をチェック」で行える。
なお、提供されているのは、インストール済の製品を更新するアップデータのみなので、新規にAdobe ReaderやAcrobatをインストールされる方は、インストール後に必ず「アップデートの有無をチェック」を実行して最新版に更新していただきたい。
この最新版がフルパッケージで提供されない問題に関しては、まもなく解消されるようで、7月13日(現地時間)からは、ダウンロードセンターから直接、常に最新のアップデータを適用した最新版がダウンロードできるようになるという。
(2010/06/30 ネットセキュリティニュース)
■APSB10-15 - Security updates available for Adobe Reader and Acrobat[英文](Adobe)
http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb10-15.html
■Adobe Reader and Acrobat 9.3.3 and 8.2.3[英文](Adobe Reader Blog)
http://blogs.adobe.com/adobereader/2010/06/adobe_reader_and_acrobat_933_a.html
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