編集部では、飛来するメールやWeb上の情報をもとに、主に国内のブランドや国内でホストされているフィッシングサイトについて観測を行っている。
6月に観測した日本国内に関係するフィッシングサイトは、5月の43件から2件増え45件となった。内訳は、国内でホストされたもの42件、国外でホストされた国内ブランド2件、国外でホストされたJPドメイン1件。これらのうち、実際に偽サイト本体が置かれていたものは38件で、残り7件は他所に開設された偽サイトにリダイレクトする中継サイトとして使われていた。
偽サイトやリダイレクタの設置形態は、不正アクセスを受けた一般のWebサイトに設置したとみられるものが35件、ホスティングサービスを使って開設したとみられるものが9件、自前のサーバーに開設したとみられるものが1件だった。
悪用されたブランドは、PayPal(9件)、Yahoo! JAPAN(7件)、HSBC(6件)ほか21種類。国内ブランドを装ったものはYahoo! JAPANの7件で、うち5件が国内、2件が米国のホスティングサービスを使って開設されていた。
(2010/07/02 ネットセキュリティニュース)