ファイル共有ソフトによる情報流出2件が明らかとなった。TOKAIネットワーククラブからは顧客情報40件が、JA徳島市からは組合員や役職員の個人情報1万6500件が流出。また、日大は内部情報を流出させた職員を懲戒免職とした。
■TOKAIネットワーククラブ、顧客情報40件流出~業務再委託先から
インターネット接続サービスのTOKAIネットワーククラブを運営するTOKAI(本社:静岡市葵区)は14日、同サービスの顧客情報40件が、パソコン設定業務を委託した業者の再委託先から、ファイル共有ソフトのネットワーク上に流出したと発表した。同社によると、業務再委託先の社員がファイル共有ソフトをインストールしているパソコンで顧客情報を登録、管理していたところ、ウイルス感染により流出した。流出したのは、顧客の氏名、住所、電話番号、訪問日と設定区分。流出した情報の不正使用等は確認されていないという。同社は該当者に個別に連絡をとり、事情説明と謝罪を行っている。
・お客様情報の流出に関するお詫びとご報告(TOKAI/TOKAIネットワーククラブ事務局)
http://www.tnc.ne.jp/info/2010/0714.html
■JA徳島市、組合員や役職員の個人情報1万6500件流出
徳島市農業協同組合(本店:徳島県徳島市)は4日、同組合の顧客や役職員の個人情報約1万6500件がWinnyのネットワーク上へ流出したと発表した。同組合によると、職員の自宅パソコンがウイルスに感染し、保管してあった情報が流出した。流出したのは、2006年3月31日時点での組合員(脱退者を含む)1万5660名の氏名、住所、電話番号、出資額などの情報と、2006年6月1日までの役職員(退任者、退職者を含む)849名の氏名、報酬額や給与額、口座番号など。4日の時点で、情報の不正使用や二次被害は確認されていないという。流出は、同組合のシステム関係会社からの連絡で発覚した。
・パソコンのウイルス感染による個人情報流出のお詫び
http://ww2.ja-tcc-info.jp/web/914.html
■日大、Shareで内部情報を流出させた職員に懲戒免職処分
日本大学(東京都千代田区)は8日、Shareのネットワーク上に同大学の内部情報を流出させた職員を懲戒免職処分とし、この職員の直接管理監督者を厳重注意処分としたと発表した。同大によると、人事部人事課の職員が今年4月、内部情報をUSBメモリーに入れて自宅に持ち帰り、パソコンのハードディスクにコピー。ウイルス感染により、コピーした情報が流出した。情報の内容は、人事部の内部資料886件、医学部や病院関係の情報96件、その他の私物を含む情報424件、その他メール本文や添付ファイル1万5444件で、教職員の氏名、住所約1万3700名分や、医学部附属看護専門学校学生の個人情報76名分も含まれていた。
・個人情報を含む日本大学内部情報の流出について(日本大学)
http://www.nihon-u.ac.jp/tagblocks/top/news/pickup/0000001146.html
http://www.nihon-u.ac.jp/tagblocks/top/news/pickup/0000001115.html
http://www.nihon-u.ac.jp/tagblocks/top/news/pickup/0000001068.html
(2010/07/15 ネットセキュリティニュース)
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