米アドビシステムズは20日(米国時間)、深刻な脆弱性を修正したFlash playerの最新版 「10.1.85.3」、および「10.1.95.1」を公開した。Windows版Flash Player を標的とする攻撃が始まっていることから、予定を早めての公開となったようだ。
対象となるのは、Windows/Mac/Linux/Solaris版のFlash Player「10.1.82.76」およびそれ以前のバージョンと、Android版 Flash Player「10.1.92.10」およびそれ以前のバージョン。
最新版で修正された脆弱性は、深刻度が最も高い「Critical」と評価され、悪用されるとアプリケーションがクラッシュしたり、パソコンが乗っ取られたりするおそれがあった。
同じ脆弱性の影響を受けるWindows/Mac/UNIXのAdobe Reader「9.3.4」およびそれ以前と、Windows/MacのAcrobat「9.3.4」およびそれ以前については、10月4日の週に修正パッチの公開が予定されている。
Flash Playerの最新版は、同社のサイトからダウンロードできる。現在インストールされているバージョンは、「Flash Player のバージョンテスト」ページにアクセスすると確認可能。複数のブラウザをお使いの方は、必ずブラウザごとにアップデートを行っていただきたい。
なお、Android向けの最新版は Android Marketplaceからダウンロードできる。
(2010/09/21 ネットセキュリティニュース)
■APSB10-22:Security update available for Adobe Flash Player[英文](Adobe)
http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb10-22.html
■Flash Playerのダウンロード
http://www.adobe.com/go/getflashplayer_jp
■Flash Playerのバージョンテスト
http://www.adobe.com/jp/support/flashplayer/ts/documents/tn_15507.htm
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