家電量販店のビックカメラ(本社:東京都豊島区)は15日、同社が運営するネット通販ショップ「ビックカメラ.com」において、会員のIDとパスワードの不正使用があったことを明らかにした。
同社の発表によると、不正使用が発覚したのは13日。同社はネットショップ会員が商品を購入した際にポイントを付与し、別の商品を購入できるようにしている。そのポイントを使って購入した会員に出荷連絡メールを送ったところ、購入した覚えがないとの連絡があり、ポイントの不正使用、会員のIDとパスワードの不正使用が判明した。
同社の調査により、同様の事態が他に19件確認され、不正使用被害は計20件発生していることが分かった。報道によると、120人のIDに不正アクセスされた形跡があり、そのうちポイント数が多かった20件のIDが商品購入に不正使用されたとみられる。出荷連絡メールは正規会員に届いたが、商品配送先には会員のものではない住所が指定されていた。
同社は、不正使用が発覚した時点で同ショップのポイント利用を停止し、14日午前0時にはサイトを閉鎖した。不正アクセスを受けた会員には個別に連絡をとり、不正使用されたポイントは戻す手続きをとった。
詳しい事実関係は現在調査中で、警察の捜査に全面協力しているという。16日午後現在、同ショップはシステムメンテナンス中として閲覧できないが、メンテナンス終了次第、再開するとしている。
(2010/11/16 ネットセキュリティニュース)
■ビックカメラのリリース
・インターネットショッピングサイト(ビックカメラ.com)でのネットショップ会員のID、パスワード不正使用について
http://www.biccamera.co.jp/ir/info.html
・インターネットショッピングサイトでのネットショップ会員のID、パスワード不正使用について[PDF]
http://www.biccamera.co.jp/ir/news/pdf2010/20101115news.pdf