■ウイルス仕掛けてアカウント窃取、容疑者2人逮捕
他人のアカウントを使ってオンラインゲームに不正に接続したとして、神奈川県警情報管理課と川崎署は24日、川崎市川崎区の会社員の男性(29歳)と、東京都足立区の医療事務員の女性(39歳)を、不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕した。逮捕容疑は、今年4~6月にかけて神奈川県内の男性ら9人のアカウントを使い、オンラインゲーム「リネージュ2」に29回不正接続した疑い。
LINEAGE2を運営するエヌ・シー・ジャパン(本社・東京都渋谷区)の発表などによると、2人は、ゲーム内のキャラクタを自動操縦するBOTツールの配布サイトを開設。このツールをダウンロードすると、ゲームのアカウント情報を盗み取るウイルスに感染する仕掛けになっていたらしく、2人は入手したアカウント情報を使ってゲームにアクセス。キャラクターのアイテムやゲーム内通貨を奪い、RMT(リアル・マネー・トレード)業者に売却していたという。
・世界中に蔓延する「アカウントを盗み出すウイルス」
リネージュやラグナロクオンライン、ワールド・オブ・ウォークラフトといった人気ゲームのアカウントを盗み出すウイルスは、2004年頃から世界中に蔓延しており、メールやコミュニティの投稿やコメント、改ざんサイト、USBメモリーなど、あらゆる手段を使ってユーザーのパソコンに侵入しようとする。今回のように、ツールに仕掛けられているケースも多々あるので、注意していただきたい。
同社では、RMTやBOTの利用を規約で禁止しており、2人と取引のあったアカウントやBOTを使用したアカウントについても、違反行為としてアカウント永久利用停止の措置がとられる可能性がある。
(2010/11/26 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・「エヌ・シー・ジャパン」の提供するサービスに対する不正アクセスの容疑者逮捕のニュースについてのご報告(エヌ・シー・ジャパン)
http://www.ncjapan.co.jp/pressroom/news_view.ncj?nid=2204
・不正アクセスの容疑者逮捕のニュースについてのご報告(リネージュ2)
http://lineage2.plaync.jp/bbs/view.aspx?iid=9916&bid=1