アップルは7日(現地時間)、15件の脆弱性を修正した QuickTimeの最新版「7.6.9」を公開した。対象となるOSはMac OS X v10.5.xとWindows XP/Vista/7。
同社は先月11日、Mac OS Xの最新版「10.6.5」と、Mac OS X 10.5.8用のセキュリティアップデートを公開し、QuickTimeの脆弱性も修正していた。この脆弱性は Windows版にも影響することがわかったが、Windows 用修正版は提供されていなかった。今回の「7.6.9」公開により、この問題が解決された。
「10.6.5」で修正されたQuickTime関連の脆弱性は9件あった。今回修正された15件の脆弱性のうち9件はそれと共通しており、いずれもコード実行のおそれがある。残り6件のうち2件はWindows版固有の問題で、うち1件にはコード実行のおそれがある。MacとWindowsに共通する残り4件もコード実行のおそれがある。
深刻な脆弱性が多数修正されているので、ユーザーはすぐに最新版へアップデートすることをおすすめする。 「QuickTime 7.6.9」は、「Apple Software Update」で自動更新できるほか、同社のサイトからもダウンロードできる。
(2010/12/09 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・QuickTime - ダウンロード(アップル)
http://www.apple.com/jp/quicktime/download/
・QuickTime 7.6.9 for Windows(アップル)
http://support.apple.com/kb/DL837?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP
・About the security content of QuickTime 7.6.9[英文](アップル)
http://support.apple.com/kb/HT4447
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