「新品の液晶テレビやパソコンが99%OFFで手に入る」そんな触れ込みで、いわゆる「ペニーオークション」へと誘導しようとする迷惑メールが、今月に入って急増している。
ペニーオークションは、日本流に言うと「1円オークション」。主催者側が出品者から落札価格に応じた手数料を徴収する従来のオークションと異なり、主催者が出品した商品を、入札者が手数料を払って入札するシステムだ。
1回の入札にかかる費用は数十円程度だが、入札は1円単位などの小刻みな単位でしかできず、1回の入札ごとに手数料がかかる。このため、運よく落札できても手数料が高額になってしまったり、落札できずに高額な手数料だけを支払う結果になったりと、ギャンブル性が非常に高い。
このペニーオークションを運営するサイトは、昨年あたりから増え始め、特に今春からは急増。これに伴い、アフィリエイトや自作自演サイト、迷惑メールなども増え、主催者不明の怪しいサイトやすぐに消滅していくサイトも数多い。
主催者側は入札手数料が目当てなので、システムの中身も不透明だ。実際、業者側で仕組んでいるとみられる不自然な入札が繰り返されるケースがあり、全く落札できないという声も多数上がっている。
(2010/12/29 ネットセキュリティニュース)