ウェスティンホテル東京(東京都目黒区)は12日、同社のアルバイト従業員が顧客のレストラン来店情報をブログ等で流出させていたとして謝罪した。
同社によると、この従業員は個人のTwitterアカウントから、特定の顧客がホテル内のレストランに来店したことを発信していた。同社では、12日にこの事態を把握したという。
同社では、アルバイト従業員も含めすべての従業員が、入社時に顧客情報の守秘義務に関する研修を受け、誓約書に署名をしているという。同社は、当該従業員に厳しい処分を下すとしている。また、迷惑をかけた人にはすでに報告と謝罪を行ったという。
この従業員は11日夜、有名スポーツ選手と人気モデルが、アルバイト先のホテル内レストランに来店したとツイート。このツイートが数時間のうちにネット上で広まった。当該従業員のツイートをさかのぼって調べる人も現れ、この従業員が過去にも、芸能人やスポーツ選手が同ホテルを訪れた、企業のCEOと日銀総裁が会食する予定だなどとツイートしていたことが判明。同時に、Twitterの自己紹介文やアカウント名などから、この従業員の個人情報が芋づる式に明らかになっていき、名前、通っている学校、就職希望先、Facebookで公開していた自らの写真や、卒業アルバムの顔写真などがネット上にさらされる結果となった。
守秘しなければならない情報を、おそらくは友人と内輪のおしゃべりをしている感覚で不用意に公開してしまったそのツケは、当該従業員にとって非常に大きいものとなってしまった。プライベートな事柄を暴露されてしまった当事者や、ホテルにも少なからぬ影響が及ぶだろう。ブログ、SNS、ホームページ、つぶやきサイトなどを利用して情報を発信している方は、書いていいことと悪いことをしっかり区別した上で、そうしたツールによる交流を楽しんでいただきたい。
(2011/01/14 ネットセキュリティニュース)
■[総支配人より] お詫びとご報告(ウェスティンホテル東京)
http://www.westin-tokyo.co.jp/initiative/index.html#140