物流大手の日本通運(本社:東京都港区)は8日、個人情報約1300名分を含む業務情報がインターネット上に流出したと発表した。
同社によると、同社の個人情報がネット上へ流出していると2日に外部機関から通報があり、調査を行った結果、同社大竹支店(広島県大竹市)の従業員のパソコンから情報が流出していたことが判明した。この従業員は2009年5月に業務情報を自宅に持ち帰り、個人所有のパソコンに保管。同月、この情報がネットワーク上に流出したという。
流出した情報には、取引先顧客約1000名と、同社従業員約300名の個人情報が含まれていた。同社は、同支店と取引のあった顧客に対し、不審な電話や郵便物などによる勧誘に注意してほしいと呼びかけている。流出対象者には、順次連絡をとるという。
同社は、再発防止のため、個人情報の含まれるファイルの暗号化の徹底、個人情報の無許可持ち出し禁止の徹底などの対策を実施するとしている。
この件をめぐっては、日本たばこ産業(JT)が8日、子会社で、たばこ商品の流通や卸売等を行うTSネットワーク(東京都台東区)の顧客情報399件が流出したことを明らかにしている。JTによると、流出したのは、TSネットワークがたばこ配送業務を委託した際に日通大竹支店へ提供したたばこ販売店情報の一部で、氏名と電話番号を含んでいる。該当するたばこ店には、TSネットワークから報告と謝罪を行っているという。
(2011/02/16 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・当社従業員の個人所有パソコンからの個人情報の流出について(日本通運)
http://www.nittsu.co.jp/info/20110208.html
・弊社子会社の業務委託先における情報の流出について(日本たばこ産業)
http://www.jti.co.jp/corporate/outline/jt/index.html